もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
「夜中の2時。俺達の寮ってのは……」
私の質問に答えてくれたジュンは、この場所がどこかってのを説明しようと言葉を続けたけれど、
「ここがどこであっても、私には関係ない」
と私はジュンの言葉を遮った。
一瞬、悲しそうな表情をしたように見えたけど、すぐに、
「そうか」
と言ったジュンは立ち上がり部屋から出ていった。
すっかり、目が覚めた私は辺りを見回して愕然とする。
自分が寝かされていた場所に……
今、座っている、この場所に……
驚きを隠せない。