もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
6畳くらいの部屋は畳が敷かれていて、鞄や洋服、ペットボトルなどが散乱している。
そして、天井には無造作に洗濯物らしき物が吊されている。
兎に角汚い畳の部屋に、誰のだかわからない寝袋、私はその上に寝かされていた。
「これが夢とリンクしてたんだ」
寝袋を触ると大量の砂が手に付着する。
夢の中で感じていた、砂浜の感覚は寝袋の中に入っている大量の砂のせい。
そして、押し倒された衝撃で背中が痛かったのは、畳の上に薄っぺらい寝袋一枚で寝かされていたから。
ぶっ倒れた私を介抱してくれたんだから、文句なんか言えないけど、こんな場所に女の私を寝かせるなんて酷すぎる。
潮風のせいか、体もベタついているし、早くシャワーを浴びたくなった私は、ジュンにシャワーを借りるために、ジュンの後を追うように部屋を出た。
「ジュン!!シャ……」