もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~


鏡に写る体を見ながら、何故か、一番気持ち悪かった男のことを思い出した。



“ウリ”を初めてから今までで最低のバイト。



極力、危なくなさそうな男を選んでるつもりではいるけど、人は見掛けだけじゃ判断できない。



推定40代。



左手の薬指には指輪があったから、結婚していた。



容姿も至って普通。



スーツを着ていたから、サラリーマンなんだと思う。



どこにでも居そうな、普通のおじさん。



年配の人はラブホよりも、ビジネスホテルや高級ホテルを使うことが多いのに、この男はラブホだった。



部屋に入るなり、一変した男の口調に目付き。



ヤバイとすぐに思ったけど、シャワーを浴びずに覆い被さられた私には逃げる時間なんてなかった。



思い出しただけで、鳥肌が立つような行為。

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