もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~

大切な“いつも”


「なんで朝までなんだ?」



そんなこと聞かれたことがなかった。



例え、聞かれてたとしても「夜って暗くて怖いから」なんて理由を述べて、直ぐ様話を変えていたと思う。



テーブルの上には注文した食事が並べられていて、今それに手を付けようとしていたのに……



ジュンの一言によって私の手は止まってしまった。



「なんで、こんなに高いんだよ?!」


とキレ気味にメニューを見ていたジュン。



「私が払うから、好きなの頼んで」


って言ったのに、


「女になんか払ってもらえない」


って、カッコつけていたんだから、美味しく食べさせて欲しい。


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