もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
私の態度なんて、まったく気にしていない瑠伊は
「いったらきまーす」
と何故かデザートのチョコパンから食べ始めた。
やっぱり、可愛いかも。
横でクスクスと笑う私を不思議そうに見つめながらも、口いっぱいにパンを頬張る瑠伊。
昨日のことで、落ち込んでいた気持ちが、いつの間にか吹っ飛んでいた。
いくら泣いたって、落ち込んだって、とーちゃんは変わらない。
私の現実は変わらないんだ。
それなら、笑っていたほうがいいのかもしれない。
隣で笑う、瑠伊のように……