もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
それからは“いつも”な日常で“いつも”を繰り返す。
学校に行って、“居場所”へ行き、家へと帰る。
あの日から1週間が経つのに、とーちゃんから「帰る」って連絡はこないまま。
こんなことはよくあることなんだけど、あの出来事から無性にとーちゃんに会いたくて堪らなかった。
「携帯ばっか気にして、連絡待ち?」
繁華街のいつもの場所で、瑠伊が不思議そうに私を見上げる。
「別に」