もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
「今からでも買いに行けるけど、」
「黙れ」
と言う男の言葉を無視したまま、私は喋り続けた。
「4階ってのが、またついてなくて。しかも、404号室って縁起悪くない?今日ついてないのは、このせいかもしれない」
「いい加減にしろ」
きっと、次で口を開けるのは最後だろうな。
「ねっ?私関係ないでしょ?スターハウスになんか来なきゃ良かった」
「黙れって言ってんだろ?」
店名を言えた安堵感も束の間、私は男に思い切り髪の毛を捕まれた。
「離せ」
その瞬間、リュウが驚くような声を出した。