もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
「なんであんた……が?」
男の声は微かに震えている。
「えっ?山さんって、山さん?何でここに?」
「リュウ、お前こそ」
2人は知り合いなの?
最初に口を開いたのは男なのに、またしても無視された。
けど、男はもう何も言わない。
何故、とーちゃんのことを知っているのかとか、そんな声を出すのはどうしてかとか、気になることは山程あったけど……
今はただこうしていたかった。
「お前、まさか……」
「や、山さん!!違うって!!そうなんだけど違うんだって!!」
「純麗のことについては、後でゆっくりと聞かせてもらう」
とーちゃんは話ながら、ゆっくりと私の体を持ち上げた。