もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
「夜ご飯とかどうする?」
「いつまで居る気なの?私なら大丈夫だから帰って」
リュウのことが嫌なわけではない。
寧ろ、居心地の良ささえ感じてる。
それは、きっと瑠伊の出す雰囲気にどことなく似ているからだと思う。
けれど……
とーちゃんを知っているリュウと居るのは……
まだ心の準備が出来ていないんだ。
「帰れないから!!山さんに今度こそ殺される」
「そんなことしないわよ」
と、言う私に血相を変えて
「無理!!無理!!」
と首を振るリュウはなんだか可愛らしい。
やっぱり瑠伊に似てる。
「そういえば……なんで、2人は知り合いなの?」