もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~


瑠伊が恋愛トークをし始めたら、私が途中で話を遮ろうと、まるで瑠伊の耳には聞こえていないかのように、話は先へ先へと進められる。



瑠伊の話したいことが終わるまでは、私がいくら口を開こうともまったく意味のないこと。



勿論、相槌だって打つ必要はない。



キャー!!とかワー!!とか言いながら、顔を赤くして話す瑠伊を見ながら、やっと目的地に到着した。



話したいことが終わったのか、到着と同時に黙りこくる瑠伊。



「で、お店はどこ?」



「ここの5階」



私は目の前に佇むビルの中へ入り、エレベーターを探し中へ乗り込んだ。



歩こうとしない瑠伊の手を引きながら……
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