もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
大好きなとーちゃんにいくら触れても、温かみなんて感じないのに、ムカついて苦手って感じたジュンから、そんなことを感じたのが不思議だった。
私の思い違いなのかどうか、確かめてみたかったのかもしれない。
“放課後、いつもの場所にいる”
と返信したメールに返事は返ってこなくて、いつもの場所に立っている私はまた後悔していた。
待ち合わせの時間なんかは決めていないから、ジュンがいつ現われるかもわからない。
暇潰しに今日学校に来ていなかった瑠伊にメールをしてみる。
“風邪でもひいた?”
数分で携帯はメールが返ってきたことを知らせる。
流石、瑠伊。
“色々あって”
“色々?”
“欲しい物があって、稼いでる”
例のイケメンへの貢ぎ物のためか。
瑠伊は好きな人が出来ると、貢ぎ癖がある。
そのせいで、利用されて捨てられるのが今までのパターン。