もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
お互いの今日の予定を話していると、私達の目の前の道路に車が一台横付けされて、クラクションが鳴らされた。
「来たみたい」
「今日は純麗のほうが早かったね」
「みたいだね。来るまで待ってる?」
今日は私自身がどうしようもなく寂しいせいか、瑠伊に寂しい思いをさせたくないと思ってしまう。
「すぐ来るし、気にしないで」
「わかった。じゃあ、お先!!」
「明日ね!!」
瑠伊に手を振り、私は車に駆け寄り助手席のドアを開けた。
「お待たせ」
やっぱり透の声は私の体に優しく響く。