もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
「これはかなりいいよ!!金額が安くても、こんなに若くて格好いいのはめったにない!!どうする?どうする?」
鼻の穴を広げながら、興奮気味の瑠伊。
私は笑いを堪えながら
「瑠伊に任せる」
と返事をした。
「茶髪のほういい?」
「ぷっ!!」
まだ、必死の形相に私は思わず吹き出してしまった。
目の前でコロコロと表情が変わる瑠伊のペースにすっかりと巻き込まれてるけど、それはそれで嫌じゃない。
「何か可笑しい?もしかして茶髪狙い?」
小声で話していたせいで近かった顔の距離がより一層近くなる。
「私は黒髪でいいよ」
「良かったぁ~」
「それより、これ、離してくれない?」
しっかりと握られている腕に視線を落とすと、
「ごめん、ごめん」
と何故か両手を上げる瑠伊。
それは痴漢してませんのポーズでは?