もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~

普通の子なら、お腹を抱えて笑ったりするんだろうな……



私は、喜怒哀楽の表現が上手く出来ないから、そんなことはしないけど。



しないというか、できないのか。



「お兄さん達!!暇になったので遊びましょう」



天真爛漫に見える瑠伊も、ただ金欲しさの演技。



人って所詮そんなものなんだろうな。



「そうこなくっちゃ!!」



「私は瑠伊で、こっちは純麗。お兄さんは?」



「俺はナリで、こっちは透。宜しくな」



「ナリさんに、透さん、宜しくでぇーす」



瑠伊、得意の上目遣いをしながらペコっと頭を下げても黒髪は何の反応も見せない。



「瑠伊ちゃんに純麗ちゃん、呼び捨てでいいよ!!そのほうが仲良くなれるし」



呼び捨てだから、仲良くなれるなんてバカ丸出しのナリに瑠伊は尻尾を振っている。

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