もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
痴漢オトコ
「今日はデートなの。だから、バイトはパスね!!」
「了解」
瑠伊は朝からハイテンション。
私と一緒に例のカフェバーに通い詰めること1ヶ月半。
やっとの思いでデートまでこぎつけた。
デートの約束までが長かったというよりは……
携帯の番号とアドレスを交換するまでに時間がかかった。
まずは、顔を覚えて貰って、仲良くならなければ、携帯番号なんて聞けない。
私はいい男にどう思われてもいいから、聞けるけど……
それじゃあ、
「何だコイツ?」
と身構えられてしまって、デートに発展する確立は低い。
こんなことは、瑠伊と仲良くなってから、数えきれないほどあったから、私の統計ではそんな結果が出ている。