もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
成り行きまかせの契約
「自己紹介も終わったことだし、さぁ行くよ!!ジュンちゃん」
「どこに?私はもう帰るけど。人違いだったんだし、必要ないでしょ?」
細身で170くらいしかないジュンとは対照的に、横にも縦にもでかいミキヤ。
体格もでかいから、きっと声もでかいんだろう。
2人の共通点といえば、この時期にはあり得ないくらいの黒さ。
やっと、夏服が着られるようになった今、この黒さは絶対に日サロ焼け。
……のはずだけど、焼け方が日サロ焼けじゃないような気もする。
日が沈めば、長袖を着ていないとまだまだ寒い、この時期に……
自然に日焼けするなんて、一日中外に居ないと無理。
しかも、毎日。
たかが日焼けのために、そんなことまではしないだろうし……
そういえば、パンティーおじさんも黒かった気がする。
「人違い?」
ミキヤは高い背を屈め、私の顔を覗き込んだ。