もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~

“条件”って言葉を出してから、より一層強く握られていた、私の腕。



それが、突然離された。



行き場を無くした、私の腕はブラブラと揺れている。



「“条件”なんて言うから、何かと思えばそんなことか。わかったよ。朝になったら、きちんと送り届けるよ」



「これで本当に契約成立ね」



「あぁ」



< 98 / 342 >

この作品をシェア

pagetop