白い箱の中の恋
僕はやっぱ1人なんだと思うんだ。
看護師も僕の為に毎回10分かけて病室に入ってくるんだ。
そんな事するよりだったら僕の所は来ないで欲しい。
そんな時突然ドアが開いた。
訪問者かな?
と、思いつつ後ろを向くとビニール越しに見える白衣の姿
けど若めの先生がそこに立っていた。
こいつ誰?
初めて見る
宮田新造「僕の名前は宮田新造。先月入った新人です。僕は今日から貴方の主治医になる人です。よろしくね」
会釈をした。
新人!?
こんな新人に僕を任せるの?
もうめんどくさくなったのかな?
僕の事……
そう思われるとちょっと悲しくなった。
宮田先生が居るのにも関わらず横になった。
そういや宮田新造……
何処かで聞いた事ある名前だな…
それでも宮田先生はお構いもなく話し始めた。
宮田新造「まだ病気治ってないんだ」
あんたに何がわかんのよ
この気持ち
宮田新造「まーいいや」
何が?
宮田新造「なっちゃんの病気僕が直すから、安心して!」
この台詞も何処かで……
なっちゃん?