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それからはどうやって帰って来たか分からない。

まっすぐ帰ってきたのか、遠回りしてきたのかすらも。

「爽透?さっき学校から電話があって、早退したって?具合大丈夫?」

珍しく、仕事が休みだという母親が出迎えてくれたが、無視して部屋に向かった。

誰とも話したくなかった。

部屋に入るとオレは代夏の弁当を全て平らげて、ベッドに潜った。

涙が止まらなかった。
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