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オレはすぐにそうだとは言えなかった。

「麻斗、オレ」

「お前、わかりやすいんだよ以外とな」

麻斗はニヤリと笑って見せた。

「お前の言う通りだ。代夏ちゃんが好きだよ」

偽ることも誇張することもなく言った。

「それが聞けたら良い」

麻斗は満足そうに頷いて、一切れの紙を寄越してきた。
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