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春季さんはそう言って笑った。

笑い顔は代夏と似ていないんだ。

「オレらの母親はさ、とんでもない人でさ、オレを赤ん坊の頃からタレントとして働かせてた。オレも楽しかったから良いけど、あの人は馬鹿なことをし始めた」

春季さんの話では、春季さんのスケジュール、お金は全て母親が握っているそうだ。

「素人が出来ないことすっからブッキングとか多くなって来てさ、一時オレの評価が下がった時があってさ、あの人は代夏をオレの代役として宛がったんだ」

衝撃が走った。じゃあオレらが見ているものの中には代夏もいたということになるよな。

「代夏はあの人は男だったら兄弟ユニットみたいに売り出すつもりみたいだったけど、そっくりでも代夏は女の子だ。あの人は代夏に関心を無くした」
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