ゲーム
「酷いもんだよ。お前は間違っ生まれて来たとか、オレの邪魔になるから外にでるなとか言われて、揚げ句にさ、小学も中学も家から離れた場所に通わされてた。アパートかりてそこで一人暮らし」

「あなたは助けようとしなかったんですか?」

「オレや親父が口だしすれば、全部、代夏に向かうんだ。オレや親父を誘惑した淫乱娘がって、昼ドラかよ」

春季さんは笑っているけどどこか苦しそうに見えた。
「だから、黙ってるしかなかった。流石に代夏に男性ホルモンを打とうとした時は止めたけどな」

成長するにつれて男女の差は出てくる。

春季さんの代役を務めるにも無理が出始めたころ、母親が考えた暴挙は流石に家族は猛反対したそうだ。
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