ゲーム
「しばらく作ってあげられないけど、それでも良い?」

そう言って代夏は笑ってくれた。

ということは、

「オレと付き合って貰えますか?」

「はい」

まるでプロポーズしてるみたいだ。

いやそれくらい緊張している。

ベットの代夏を抱きしめる。

自然の流れのように代夏の細い腕がオレの背中に回って来た。

ようやく心が繋がった気がした。

「代夏ちゃん」

代夏の頬に手を添える。少しだけ上を向かせると代夏が不思議そうな顔をした。

顔をゆっくりと近づけて行くと気付いたように笑った。

温かい感触に少し酔いしれていると

ガラッとドアの開いた音で思わず離れた。
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