ゲーム
「そうなの?」

「うん。爽透くん」

ぽんぽんと自分の隣を叩いた。

座れと言っているんだな。

代夏の隣に座ると珍しく頭をオレの肩に乗せて甘えて来た。

「私もありがとう。爽透くんが私に関わって来てくれたおかげで、色んなモノが変わった。良い方に」

「そんなことないよ。オレも代夏ちゃんに出会って色々な物が変わったんだ」

誰を大切にする難しいさ

人を傷つけるつらさ

好きな人を失うかもしれない恐怖。

一緒にいれる喜び

全部君が教えてくれたんだ。

「代夏ちゃん、結婚しよう」

オレのプロポーズに代夏は驚いた顔をしたけど、すぐに笑顔になって頷いてくれた。

「うん。そうなれたら良いなって思ってた」

代夏はオレが送った毛糸の指輪を見せてくれた。
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