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と、雑誌の裏表紙の怪しい通信教育みたいなことを言いながら代夏は笑った。

あんなオタクたちに理解を示すなんてやっぱりおかしい女だと思ったが、人はみかけによらない特技を持っていることを知った。


そして代夏の絵をもっとみたいと思った。

「良かったら絵を見せて」

「良いよ」

代夏はかばんの中からスケッチブックを出して、渡してきた。

虫だけじゃなく、花や動物も描かれている。

とくに目を惹かれたのが、桜の木を挟んで寄り添うように座っている二人のこどもの絵。

こんなどことなく神秘的な絵もかけるんだと、感心を言葉として伝えると代夏は嬉しそうに笑って

「あげるよ」

といって、スケッチブックから絵を外して、ファイルに挟めて手渡してくれた。
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