ゲーム
「ねぇ、代夏ちゃん、どうして生物部に入ったの?」
プリンを冷やし固めてる間、代夏は女子の質問ぜめにあっていた。

「楽だからかな」

「キモい先輩いっぱいいるでしょ」

「そうでもないよ。ちょっと変わってるだけだよ。この間、面白い本がたくさんある本屋さんとか教えてもらったよ」

「本ト?私、欲しい本があるんだけど、一緒に行こうよ?」

「うん。良いよ」

「あっ、私も。いつ行く?土曜日は?」

「良いよ」

女子の会話を反対側で見ていると、江上がボソリと呟いた。

「伊織って彼氏いるのかな?」

ドキッとした。
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