ゲーム
「見つけるの早いね。幽霊とか信じてないの?」

「信じてるよ。幽霊は昼はでないもん。多分」

「多分なんだ」

「うん」

代夏はそう言って笑う。

「隣良いですか?」

「良いですよ」

自分の座っていた場所を少し空けてくれた。

「またコンビニ?」

「うん」

「栄養が偏ってるね」

「そうだね」

親にはそうそう迷惑はかけられない。

「良かったらどうぞ」

代夏はオレに少し大きめの包みを差し出した。

「オレに?」

「うん。お口に合えばいいけど」

包みを受け取って、膝の上で開くと、弁当箱と端箱が包まれていた。

弁当箱を開くと、炊き込みご飯を主食とした。和食で埋まっていた。
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