ゲーム
ブランコに座りながら、色々話した。

好きな歌手や

好きな本や

子供の頃に何をして遊んだか。

「中学の頃、少しだけ付き合った人がいたの」

今まで誰かと付き合ったことがあるかと聞くと代夏は頷いた。

優しくて真面目な子だったと代夏は言った。少し妬ける。

「でも、自分がないっていうかね。そんなに興味ないのに私が面白いって言った本を買うし、ドラマをみるし、なんか嫌だった」

「だから別れたの?」

代夏は首を振った。

「私のノートを勝手に見たの。たいしたノートじゃなかったけど、私がいないときにノート見たって言われて、彼氏だから良いじゃんって言って来た。それが凄く嫌だった」

おいおい、かなり勘違いしたジャイアニズムですよ。

彼女って言ってもプライベートはあるわけだし、

彼氏だからかまわないって最悪な奴だな。

それ以前に、興味がないものを見て話を合わせようなんて、どうしようもなくないか?
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