ゲーム
「爽透くんカッコイイんだから自分からレベル下げちゃだめだよ。路上でいちゃつく人は微妙な人が多いってタモさんが言ってた」

タモさんかよとツッコミは心の中で、

一理ある話だよな。

「あ、もうこんな時間!爽透くんが帰るの遅くなっちゃうよ」

携帯の時計を見て代夏がブランコからおりた。

「オレは大丈夫。男だよ」

「でも危ないよ。何があるかわからないし」

爽透くんが怪我したら嫌だと言ってくれる代夏が可愛い。

「怪我したらお見舞いに来てくれる?」

「毎日は無理だよ〜」

真顔でそんなことをいうもんだからおかしい。

「冗談だよ。じゃあ明後日ね」

「うん。明後日ね」


最初の日のように、代夏が走って行くのを見送って、オレも走り出した。
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