ゲーム
「お兄ちゃんはいつも代夏ちゃんに代理を任せるの?」

「たまにね」

代夏は少しはにかんだ。

「代夏ちゃんって身長幾つくらい?」

最近、気になったことだが、代夏は身長が高いと思う。

オレの身長が179センチで、高一としては高いほうだが、代夏は女子と並んでいると高いと思うようになっていた。

「162あるよ」

「結構あるんだね」

「爽透くんには負けますよ」

「そりゃあ、男女の差がありますから」

たまにこの天然ボケ。

可愛いなぁ。

「お待たせしました~」

静さんという女性がお皿を運んできた。

「カルボナーラと本日のパスタです。本日のパスタは旬野菜とトマトソースのパスタです」

トマトソースの良い匂いがする。食欲がそそられる。

「いただきます」

いつものように代夏は手を合わせる。オレもつられるように手を合わせた。

一口食べると、今まで食べたことがなかったパスタの食感に感激した。

歯ごたえがあり、それなのに食べづらくない。

トマトソースの中には野菜がたくさん入っているのに、それぞれの邪魔をしないでマッチしている。

「おいしい・・・。」

「でしょ。私のカルボナーラも食べてみて」

そう言って、取り皿に少し分けてくれた。

「ありがとう」

代夏のカルボナーラも美味しかった。
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