かわいい年下くん
「ご、ごめんなさい…!」
サアッと自分の血の気が引いていくのを感じる。
人様の告白を勘違いして…わたしはなんてことをしてしまったんだ。
「…ちょっと。告白したのに青ざめるって酷くありません?」
「いや、だって…失礼なことしちゃったし…」
「まあ確かに、告白した相手に迷子、はないですよねえ」
「うっ…」
天使の顔に似合わず、意外と毒舌?…ギャップ萌え狙ってんのか。
なんて、もはや訳のわからない逆ギレをし出す始末。
「…で、」
そんな最悪な勘違いをしたせいで、居たたまれなさのあまりうつむいているわたしに、短く言葉を発した春くんは。
「返事、聞かせてください」
ザッ。そんな足を動かすと鳴る、地面の砂利が出した音と共に、わたしとの距離を縮めてきた。