桜の木の下で君と。
――――ハッ…
「え…?」
はっとして目をさますと目の前には男の人の顔が。
「あ、目さめたんだな。」
え?なになになに?!
この人だれぇ?!
「だだだだっ…」
「だ?」
「誰ですかぁぁぁっ!!!」
私はびっくりしすぎて
思いっきり叫んでしまった。
「あっ、わりぃ。」
男の人は目を丸くしながら
やっと顔をよけてくれた。
私はなんだか急に恥ずかしくなり、
急いで体を起こした。
「驚かしたか?だったら、ごめんな。だけど…」
急に見つめられてドキッとした。
え、何この人、かなりのイケメンじゃん…!
綺麗にセットされてる黒髪に二重ぱっちりの目!
モテるだろうな…
なんて馬鹿なことを考えていた。
「だけど…なんですか?」
「9時半になってもこんなとこで女子高生が寝てるから。起こそうかどうか迷ってた。」
え?
く…9時半?
私、7時半にここにきて、8時半まで
暇だからって寝たんだよね?
えっ!ちょっ……
「ち…遅刻だああああ!!!」