陽染

見たくても見れない。

しばらくの間、誰も口を利かなかった。

痛みが引いた頃、そっと目を開けた。

タイルの床に、正座した僕の右足が見えた。

目を隠すように体を右に捻ったからだ。

違和感が無くなるまでそうしてから、皆の方を見た。















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