陽染
まだ見ぬ太陽

シマキが座っていた場所には誰も居らず、僕とアヌラとゴンドリが、いない彼を囲って座っている。

僕が見たときにはもう、ゴンドリは、消えたシマキを見つめていた。

僕の少し後にアヌラが目を開いて、声にならない悲鳴をあげた。

冷静沈着とも言える、ゴンドリの深い顔つきとは正反対なアヌラの驚く顔。

目を見開き、体を強張らせ、ただ一点を見つめるアヌラの姿は、酷く痛々しかった。

目の前にいたはずのシマキ。

いつもより穏やかな表情だったが、それ以外はいつもどうりだった。

時間が経つうちに、何故いなくなったのかが理解できてきた。

連れて行かれたんだ。

< 23 / 23 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

教師の恋愛日
猫介/著

総文字数/10,047

恋愛(キケン・ダーク)43ページ

表紙を見る
君がいないと落ち着かない
猫介/著

総文字数/70,818

恋愛(純愛)192ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop