隣の君と隣の私。
「おい!佐野ー、俺の授業で寝るとはいい度胸だな!」



そう注意された彼。あたしの隣の彼。



「………。」



無言でだるそうに起きた彼、佐野くん。



ふわふわした色素の薄い髪は目を隠している。隠された目には黒ふちのメガネがかかっている。
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