…………すき。

チョコ



ずっと、雅とゆうちゃんがくっついて来るので、

最近は、さらちゃんと雅とゆうちゃんと私で行動することが多かった。




「あのさ、そんなに不思議なの?!びっくりするの?!私が誰かにチョコあげることが!?」



『お、俺でしょ?!俺にくれるんだよね!』


ゆうちゃん、うるさいよ!



『………………僕、チョコ………すきだよ。』


雅、べつに聞いてないよ!



『………………美優。二股はだめよ?』


さらちゃん、バカにしてるでしょ。




「もー!さらちゃんとパパにあげるの!!」


『フッ』


あ!さらちゃん、鼻で笑った!!



「独り身、バカにするなよっ!」


私は、3人にむかってべーぇっとしてから、

お弁当のたこさんウインナーを口に入れた。



『……………彼氏……いない……の?』


雅が私に聞いてきた。



「いないよ!!好きな人さえ、いないし!」


私が答えると、



『……………………よかった。』

雅がとても小さな声で何か言った。



「え?なんて言った?」


『…………………。』


雅が顔を赤くして首を横にふった。


???


「まぁ、いいや。って、ゆうちゃん、なに睨んでるの?」


ふと、ゆうちゃんとさらちゃんを見ると、ゆうちゃんが私と雅をめっちゃ睨んでた!!


『別に、なんでもないけど!!』



………………?


ならいいけど。




『そ、それより!彼氏、いないんだなっ!』


ゆうちゃんが笑顔で言ってきた。



「どうせ、ずっとできないですよー!」

私がそう言うと、




『それはないでしょ。』

ゆうちゃんが小さな声で何か言っている。




もー!二人とも、はきはき話してよぉ!



さらちゃんを見ると、


今までで一番ニヤニヤしてた。



「さらちゃん、最近クールじゃないよね………笑」


私がそう言って笑うと、



『うるさい。美優が鈍感すぎて楽しいのよ。』


ほんっとに!みんな意味からないぃー!


< 10 / 59 >

この作品をシェア

pagetop