…………すき。


次の日。



学校も終わって帰ろうとしていたら、

ゆうちゃんと雅が私を屋上へ出るドアの前まで引っ張っていった。


どうしたのかな?


「なーにー?」


私が聞くと、


『お、お前に!これ!!』

そう言ったゆうちゃんから差し出されたうすいピンクの箱。


「え?!え!!」


私がびっくりしていたら、



『……これ。……僕から…。』

そう言ってピンクのお花柄の箱を差し出す雅。


「え???なんで??え?」


今日って、なんかある日だっけ??


?????


首をかしげていたら、


『ほ、ほわ!!』

よくわからないことを言い出すゆうちゃん笑


ほわ?ほわって笑笑


『……ホワイトデー、………渡し…そびれた…………から。』


あぁ!!


ホワイトデーね!!


「別に、余り物あげただけだったから、よかったのに!」


私がそう言うと、

『……あげたかった…………から。』


雅がそう言って目をそらす。



『お、俺は!しょうがないから、こいつの買い物に付き合うつきでに!!買っただけだもんね!』



そう言うゆうちゃんの顔は真っ赤だった。


私が嬉しくてにこにこしてると、


『ほ、本当は、お前が喜ぶかなっとか!思ったりして、買った!………かもしれない!!』


必死で言っているゆうちゃんが、すっごくかわいい!


「二人とも、ありがとう!!」

私がそう言って笑いかけると、


『『……………ん♪』』

二人も笑った。

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