あたしはウサギ。~飼い主は悪魔さん~2
「ウサギ、ウサギって・・・それやめません?」
「なんで?ウサギはウサギでしょ?それとも他の人みたいに宇佐美さん、って呼んであげよっか?」
ううっ・・・それは嫌です・・。
悪魔、改め隼人くんはニヤって笑って。
「ウサギを愛してるオオカミ。・・・素敵なカップルだと思わない?」
確かに隼人くんはオオカミ・・・って、今愛してるって言った?
滅多に言ってくれない愛の言葉。
「・・・何?俺が今愛してるって言ったの、そんなに嬉しかった?」
「ふぇっ!?」
隼人くんは笑ってあたしの頬をツンツンした。
「今、にやけてましたよ。ウサギさん?」
「!!」
か、顔に出るとはよく言われるけど・・・っ。
恥ずかしい・・・///
顔を手で隠すと、隼人くんはその手を避けてキスしてきた。
いつもと同じ激しいキスのあとに、隼人くんが目を伏せた。
「??」
「やば。今日の鈴、めっちゃ可愛いんだけど。」