あたしはウサギ。~飼い主は悪魔さん~2
「なっななななにをおっしゃっているのかわかりませんっ!!」
「なに動揺しちゃってんの?かわいー。」
隼人くんが笑う。
その笑顔だけは本当に王子様みたいで・・・
「今日、デートだから気合いれてきたんだ?」
「違いますっ!」
「鈴ってさ、嘘つくときとか、焦ってるときとか、否定するときとか。敬語になる癖あるの気づいてないでしょ?」
隼人くんはクスクス笑う。
顔が赤くなってくのが、自分でもわかった。
そんな癖があったなんて!
「そーゆーのも全部含めて、可愛いんだよね。俺のウサギちゃんは。」
あたしの頭をポンポンってすると、ベッドの上に座ってあたしを見て。
あの悪魔の微笑みを向けるの。
「ほら、こっちおいで?」