大好きな君へ
屋上に着くと倉田くんが先に話を切り出した。



「返事、聞いてもいい?」


倉田くんの顔は不安そうだった。


なかなかすんなりと切り出せない。


「………あ、あのね…」


「焦んなくていいよ。」


優しく私にそう言う倉田くん。


お願い。優しくしないで………


優しくされると余計言いづらいよ………



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