The conductor ~俺と楽譜の4週間~
パチパチパチパチッ
体育館が拍手に包まれる。
終わった…
やれるだけのことはやった。
「圭太ッ」
俺は担任に呼び止められた。
「お疲れ様。よくやったよ。」
「ありがとうございます。」
「けど体育館で聞くと、やっぱり声が足りないような気がするな…」
「ですね…でも、1番よかったって思うんで、結果はどうなるかわからないですけど、悔いはないです。」
「そうか…指揮者のおまえがそう言ってくれるなら、安心だな。」