茉緒×真央
幸音ちゃんのおかげもあって、わたしは少しずつ中学校になじんでいった。
そんなある日…
「うーん…ここから音楽室って…どうやって行くんだろう…??」
極度の方向音痴のわたしは、学校の中で迷ってしまった。
自分でもびっくり…
気づいたら3年生らしき人たちの教室のあたりに迷い込んでいた。
「もぉー!!まおってば、待ちなー!!」
廊下の向こうから誰かがわたしの名前を呼んだ。
でもセリフ的に、わたしのことじゃないよね…??
そのままポケーっとつったっていると、誰かが廊下を走ってきた。