情熱効果あり
焼き肉で私たちは盛り上がる。焼き肉の力は偉大だ。


「お待たせしましたー。こちら、特選カルビになります」


追加したカルビが運ばれてきた。


「麻衣は細いのによく食べるよな」


「え？細くないですよ。あちこちぷよぷよなんです」


決して細い部類の人間だとは思わない。


「そうか？見えない部分に肉がついているのか？どこに付いているんだ？」


真顔で聞かれる。その質問は女にとって、酷です…。デリカシーが足りませんよ…。


「どこって、腕とか足とか…」


美味しいお肉を食べているというのに、何で食欲の失せることをいうの…意地悪だ。


「ああ、胸に付いているよな。触り心地良さそうだしな」


「はい？その言い方、エロいですよ」


納得してくれるのはいいけど、納得する場所が間違っている。


「え？褒めたつもりだけど」


「褒めていませんよ…どんな目で見てるんですか？」

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