情熱効果あり
「洗い終わったので、帰りますね。ごちそうさまでした」
明日が休みでも遅くまで長居するつもりはない。
ソファーに座っていた哲志先輩がこっちに首を動かした。
「もう少し一緒にいたいから、今日は泊まっていって」
「ええ?いや、泊まるのはちょっと…」
「この前だって、一緒の部屋で寝ただろ?それと変わらないし」
「いえいえ、変わります」
お姉ちゃんちに泊まるのと、哲志先輩の家に泊まるのでは、意味が全然違う。
それに気軽にお泊まりする間柄ではないはずだ。
「麻衣…」
「え…」
ソファーから立ち上がって、私の前に来た哲志先輩は両手を握る。
距離が近い。
「もう遅い。俺は送らない。外は暗くて危ないから、泊まって行けよ」
無理矢理な誘い文句だ。
「何もしないなら」
「それは、約束は出来ないな」
明日が休みでも遅くまで長居するつもりはない。
ソファーに座っていた哲志先輩がこっちに首を動かした。
「もう少し一緒にいたいから、今日は泊まっていって」
「ええ?いや、泊まるのはちょっと…」
「この前だって、一緒の部屋で寝ただろ?それと変わらないし」
「いえいえ、変わります」
お姉ちゃんちに泊まるのと、哲志先輩の家に泊まるのでは、意味が全然違う。
それに気軽にお泊まりする間柄ではないはずだ。
「麻衣…」
「え…」
ソファーから立ち上がって、私の前に来た哲志先輩は両手を握る。
距離が近い。
「もう遅い。俺は送らない。外は暗くて危ないから、泊まって行けよ」
無理矢理な誘い文句だ。
「何もしないなら」
「それは、約束は出来ないな」