情熱効果あり
囁いた後、またすぐにキス。

情熱にやられてしまった。何かが持って行かれそうだ。


これが求めていた熱い恋愛になるのかな?体が拒否反を起こさないから、ただ受け止める。


「麻衣…」


「はい…」


「そんな目で見られると全部欲しくなる…」


「え?全部って!」


我に返った気分で哲志先輩を見つめる。


「目が変わった…」


「まだ…というか、なんて言ったらいいのか…準備が出来てないというか…今日はこれ以上のこと…無理です」


「アハハ!そんなに困らなくてもいいよ。どうせ迷っているんだろ?今まで待ったし、もう少し待つよ。でも、俺を求めてね」


さっきまでしていた色気ある顔ではなくて、いつもの哲志先輩に戻った。

とりあえず今日は安全なようだ。


心配することなく、ゆっくり眠れそう。

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