情熱効果あり
雅樹先輩の話も気になっていた。


「今日は、‘ひだまり’に行くか?」


「はい」


切羽詰まっているのだろうか?すぐにでも話をしたいのかもしれない。


「いらっしゃいませ!」


「向こうに座っていい?」


「どうぞー」


日菜子ちゃんに了解をもらって、奥の空いている席に進んでいく哲志先輩の後を歩く。

2人とも同じハンバーグセットを頼んだ。

グリーンサラダとオニオンスープがすぐに運ばれてきた。


少し歩いただけだけど、外は寒かったので、温かいスープが体を温めてくれる。


「美味しいですね」


「うん」


「ところで、話は何ですか?」


今日は食べるのが目的ではない。話すことが目的だ。美味しいハンバーグを作ってくれるマスターには申し訳ないけど。


「今日、雅樹から聞いたんだけど…」


やっぱり雅樹先輩が関係していたようだ。
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