情熱効果あり
無事再会して、お互いの気持ちを確認した2人は、寄り添って「ありがとう」と頭を下げた。


カフェラウンジを出て行く2人を見送って、私たちは椅子に深々と腰掛ける。

一件落着だ。疲れた。


「哲志先輩、どうやって2人と連絡を取ったんですか?」


「絶対に麻衣と結婚したかったから」


「またそんなことを言って。ちゃんと教えてくださいよ」


「ちょっと待っていて」


ロビーの方に歩いて行ってしまった。

隣りのテーブルを見ると美味しそうなミルクレープがあった。

食べたいな。力が抜けたら、小腹が空いた。テーブル中央にあるメニュースタンドを見て、ティラミスを頼んだ。


「あれ?ケーキを頼んだの?」


「はい。哲志先輩も頼みます?」


「いや、俺はいらないよ」


哲志先輩はコーヒーをお代わりした。


「美味しい!」

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