情熱効果あり
「麻衣?どうした?何で泣きそうな顔してる?」
「泣きそう?いいえ、泣かないです。泣く意味もないですし。ただ…」
「ただ?」
「ちょっと悔しくなって」
そう、私の知らない哲志先輩がいることに悔しい。
「何が悔しい?何で?」
「私ももっと哲志先輩を知りたい。知らないことがあるなんて、嫌です」
「フッ。やっと俺に興味を持った?」
左側の口角を少し上げた哲志先輩は嬉しそうだ。
「美咲先輩の方が知っているなんて、悔しいです」
私は意外に負けず嫌いなのだ。
「大丈夫。美咲の知らない俺も見せてあげるから。しっかり俺を見て。それで、感じて」
「え?あの…」
「俺の知らない麻衣も見せて」
そばに来た哲志先輩が私を立ち上がらせた。そして、今…哲志先輩の胸の中だ。
哲志先輩の心臓の音が伝わってくる。体温も伝わってくる。
「泣きそう?いいえ、泣かないです。泣く意味もないですし。ただ…」
「ただ?」
「ちょっと悔しくなって」
そう、私の知らない哲志先輩がいることに悔しい。
「何が悔しい?何で?」
「私ももっと哲志先輩を知りたい。知らないことがあるなんて、嫌です」
「フッ。やっと俺に興味を持った?」
左側の口角を少し上げた哲志先輩は嬉しそうだ。
「美咲先輩の方が知っているなんて、悔しいです」
私は意外に負けず嫌いなのだ。
「大丈夫。美咲の知らない俺も見せてあげるから。しっかり俺を見て。それで、感じて」
「え?あの…」
「俺の知らない麻衣も見せて」
そばに来た哲志先輩が私を立ち上がらせた。そして、今…哲志先輩の胸の中だ。
哲志先輩の心臓の音が伝わってくる。体温も伝わってくる。