情熱効果あり
哲志先輩は私よりも15分前に‘ひだまり’を出て行った。


小児科の午後の診察が始まり、また患者さんが次々とやってくる。

午後は小児科の診察が終了するまで、途切れるなく忙しく過ぎていく。


６時に小児科の診察が終わるので、うちの薬局も同じ時間に終了する。

小児科から最後の患者さんが終わると連絡が入るので、その患者さんが来るのを待つ。


「ありがとうございました。お大事になさってください」


最後のお客さんは哲志先輩が対応した。誰もいなくなったところで、入り口の鍵を閉めて、窓の厚手なカーテンを閉める。

終業時間は６時30分。残りの時間は、後片付けや入力を手分けして、行う。


私は待合室の掃除をする。テーブルや椅子は、除菌剤を使って拭く。

ゴミ箱のゴミはビニール袋に入れて、密封して、従業員出入り口の脇に置く。


いつもと変わらない業務が今日も終わる。



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