情熱効果あり
「見事な連携プレーですね。さすが!」


「健くん…ちゃんと自分のやることに集中しなさいよ」


「はい。すいません…」


私たちを冷やかすことなんてするから、健くんは局長に注意をされてしまう。

しょんぼりする健くんに、哲志先輩と目を合わせて静かに笑う。


「2人もラブラブなアイコンタクトを取ってないで、しっかりお仕事してね」


「はい。すいません…」

結局、私たちも注意されてしまった。職場のみんなに知られると、本当に恥ずかしくて、やりにくい。

哲志先輩は注意されたのに楽しそうで、その顔を見て、私はまた恥ずかしくなっていた。


「麻衣さん、ひだまりに行きましょう!」


「うん。行こう」


前半の休憩は、健くん、薫さん、私だった。ロッカーと置いてあった薄手のハーフコートを羽織って、‘ひだまり’に行く。

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